桜、咲く頃会いましょう。


次の日の朝厠に行こうと思い廊下に出たら山南さんに出くわした


「おはよう…ございます……」

「あぁおはようございます。昨日はどうもすみませんでした」

「い、いえ!!あれは私が…」

「いいんですよ?それでは」




軽く会釈をして山南さんは自分の部屋に戻っていってしまった



朝餉の席にも体調が優れないからと言って姿を見せなかった



「さくらー?入るぞ?」

「平助くん?」



平助くんが帰ってきてからも彼は忙しかったからなかなか会えなかった




だから会うのは久しぶりだ



「土方さんが心配してだぞ?」

「………」

「そんな顔すんなって!」

「でも…」

「山南さんの事はみんな心配してんだ。俺達がいるんだから大丈夫だよ」

「うん……うん!そうだよね?」



分からないことをいつまでも悩んでたってしょうがないんだ



山南さんにはこんなに頼もしい仲間がいるんだからきっと大丈夫


< 190 / 336 >

この作品をシェア

pagetop