桜、咲く頃会いましょう。


こうしてたまに意地悪になる土方さんが好きだったりする



いつも私に優しくしてくれる土方さんも好きだけど



「聞いてんのか桜子?」

「えっ、あ…いいえ…」



考え込んでいてまったく聞いていなかった…


「お前はもっと頬をつねられたいわけか?」



片方だけつままれていたほっぺが土方さんによって両方から引っ張られた



「ひりかたひゃんなにするんれすか…」



ほっぺをつままれているせいで上手くしゃべれない



本当は「土方さん何するんですか」と言いたかったのに



「何言ってるかわかんねえよ…」



そう笑って言って私のほっぺから手を離した



「もう!伸びたら…」

「うるせえよ」

「ん、」



土方さんからの口づけはいつも突然で


私に心の準備をさせる時間を与えてはくれない



それと文句を言う時間も…


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