桜、咲く頃会いましょう。


明里さんのことは原田に任せて俺は山南さんを探すことにした



厠に行くと言って廊下に出てそのすぐ角を曲がったらばったり山南さんにあった



「!土方くん…」

「あぁ、山南さん丁度いいところに」

「なにか?」

「明里さんの事で…」

「明里は!?明里はどこにいるんですか!?」



ここまで取り乱した山南さんは初めて見た



「落ち着けって…今、原田が」

「土方さん、…山南さんも!!お姫さんは無事だぜ?」

「明里!!」

「敬助さん!!」




俺たちの目の前で抱き合う二人



「何があったんだよ土方さん?」

「俺も詳しくは二人に聞かなきゃ分からねぇが恐らく伊東が明里さんを呼んだんだろう」

「何のために?」

「そりゃ分からねぇ…」



その後二人に聞いた話によれば



明里さんが店の人に呼ばれて席を立ったらしい



それなのになかなか帰ってこない明里さんを心配して山南さんか駆けつけた



と、言うことらしい


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