桜、咲く頃会いましょう。
話を聞いていくうちに沖田さんの顔が曇っていった
土方さんが全て話し終わったところで沖田さんが急に立ち上がった
「僕が山南さんを探しに行きます!」
「あぁ勿論そのつもりだ」
「じゃあもう…」
「総司、お前も落ち着け…。とりあえずこの事はまだ内密に。特に伊東には」
「分かりました…」
会話が止まると部屋のなかに気持ちの悪い静寂が広がった
誰も口を開こうとはしない
「とりあえず俺たちはいつも通りの生活をするぞ」
「はい」
「総司は皆に気づかれないように出発してくれ」
「了解です」
返事をすると同時に沖田さんは部屋を出ていった
「内密と言っても山南さんがいねぇんだ…すぐ騒ぎになる」
「そうですよね…」
「近藤さんには俺から報告しとくから」
胸に大きな不安を抱えて二人で広間へ向かった