桜、咲く頃会いましょう。
第十二夜 竜胆の花束を
【桜子】
山南さんの死後まもなくして屯所が西本願寺に移された
新しい屯所は広くて迷ってしまいそう
部屋数は余っているものの私は土方さんの部屋にお世話になることになった
一方土方さんは山南さんが亡くなったあの日から少し変になってしまった
「あの、お茶ここに置いておきますね?」
「あぁ」
「私、今日の夕御飯の買い物に行ってきますね?」
「あぁ」
いつものように仕事はこなしているけれど…
返ってくる返事は全部「あぁ」で
心ここに有らずのような…
「さくら、土方さんは?」
「ううん…やっぱり少し変だよ…」
「そうか…」
土方さんを心配しているのは私や平助くんだけでなく皆が土方さんを心配している
こういう時私は何か土方さんのためにできているのか分からなくなる
山南さんの死後まもなくして屯所が西本願寺に移された
新しい屯所は広くて迷ってしまいそう
部屋数は余っているものの私は土方さんの部屋にお世話になることになった
一方土方さんは山南さんが亡くなったあの日から少し変になってしまった
「あの、お茶ここに置いておきますね?」
「あぁ」
「私、今日の夕御飯の買い物に行ってきますね?」
「あぁ」
いつものように仕事はこなしているけれど…
返ってくる返事は全部「あぁ」で
心ここに有らずのような…
「さくら、土方さんは?」
「ううん…やっぱり少し変だよ…」
「そうか…」
土方さんを心配しているのは私や平助くんだけでなく皆が土方さんを心配している
こういう時私は何か土方さんのためにできているのか分からなくなる