桜、咲く頃会いましょう。
沖田さんは時々すごく怖いことを言うけれど本当は優しい人なんだ
だって沖田さんも土方さんのことを心配しているから
「あの人は強い人だから…きっと大丈夫」
「はい…」
「ほら、いつまでもそんな顔してると買ったばかりの大根の葉がしおれちゃうよ?」
「なっ、もう!」
「あははっ」
こうしておどけて私を笑わせてもくれる
沖田さんには感謝してもしきれない
二人で笑い合っていると沖田さんが急に咳き込み出した
「沖田さん!?大丈夫ですか!?」
「ごぼっ、だぃ…ゴホゴホ…じょうぶ…」
「どこをどう見たら大丈夫なんですか!?」
激しく咳き込んだ後しばらくして沖田さんは落ち着いた
けれどやはり苦しいようで肩で息をしている
「お医者さんに!お医者さんに行きま…」
「大丈夫だよ、この間行ったから」
私の言葉を遮るようにして沖田さんが言った