桜、咲く頃会いましょう。


そんな土方さんの視線を受け流すように沖田さんは言った



「こっわいな〜…それじゃ僕は部屋に戻るんで」

「え!ちょ…」



今は土方さんと二人にしないでください!!



あんな目で見られたら私どうなってしまうか




振り返ると土方さんはなぜか無表情



その後力無く笑って背中を向けた




どうして…


いつもなら私にも何か言ってくるのに…



「うぉ!」

「………」

「何すんだよ…?」



スタスタと歩いていってしまった土方さんの背中に走って抱きついた



いつもの土方さんに戻ってもらいたい一心で




「分けてくださいって言ったじゃないですか!!」

「そんなのだせぇだろ…」

「そんなことないです」

「……」

「………」

「わかった…少しだけな?」




そう言って私の方に向き直って私を抱き締めた


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