桜、咲く頃会いましょう。


私を抱き締める腕の力が強くなるほど



それほど私に土方さんの痛みを分けてもらえていると思うと嬉しくなった




けれど何だか変…




「あの、私はいつまでこうしていれば…」



すぐに離してくれると思っていたのに



土方さんは離してくれるどころか逆にどんどん腕の力が強くなる




「痛いです…」

「うるせぇ…少し黙ってろ…」

「……」

「……」

「………」

「こうやってお前抱き締めんのも久しぶりだな」



面と向かって言われると照れてしまう




それに気づいたようにスッと土方さんは腕を解いた



「悪かったな」

「…はぃ!!」

「けどな、総司と買い物に言ったことはお前が悪いんだからな?」

「え!今その話に戻るんですか!?」

「ははっ」




そう言って笑った土方さんはいつもの土方さんの笑顔だった


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