桜、咲く頃会いましょう。
なんて事だ…
恐らくこの事は、お喋りな総司のことだから、あっという間に広まるに違いねえ
「おい、桜子。お前のせいで俺はな…あ……?」
「くー…。」
「寝てる?」
勘弁してくれ…
布団をひいて、揺すっても起きそうにない桜子を、持ち上げて寝かせた
斎藤あたりの部屋で仕事をしよう
ここじゃ、出来るもんも出来ねえ
そう思って襖を開けて廊下にでた
「…夕日……。」
もう日がくれる頃になっていた
結局一つも仕事が終わらなかった…
今日の夜に寝ずにやるしかねえなこりゃあ
そういえば、今日の夕餉の食事当番は俺だったな
面倒臭い…
どうせだから、毎日桜子に夕餉の支度をさせるか?
あいつが俺の部屋で寝てたのがいけねえんだよな
よし
昼間はあいつは暇なやつに預けることにしよう
俺の部屋で寝るとろくなことがねえ
はぁ、長い一日だった