桜、咲く頃会いましょう。
考えたってわからねぇ先のことを思うのはやめよう
今総司はここにいて、俺たちと同じ景色を見ている
それでいいんだ
「もう寝ちゃいましたか土方さん?」
「……」
「私は何があっても土方さんの傍から離れませんからね?」
「………」
「おやすみなさい…」
「おやすみ」
「!!お、起きて…」
俺だってお前の傍から離れる気なんてさらさらねぇよ?
例えお前が俺を嫌ったって離してやらねえから
覚悟しとけよ?
桜子の布団に手を伸ばした
「何しているんですか…」
「……」
あっという間に見つけた桜子の手
その手をギュッと強く握った
「好きだ」
「えっ!?」
目を開くと桜子の驚いた顔
「お前が好きだ」
「初めてですね、面と向かって言ってくださったの…うれしい……」