桜、咲く頃会いましょう。
朝目が覚めると繋がれたままの手
その手をそっと離し、布団をかけ直して部屋を出た
顔を洗うために水を汲みに井戸へ向かった
そこには総司の姿があった
「早起きだな」
「あ、土方さん。あなたこそ」
「そうか?その、なんだ…調子はどうだ?」
「そんなおどおど聞かなくたっていいじゃないですか。大丈夫ですよ、いつもよりずっと」
「そうか…無理はするな」
「分かってますって…心配性なんだから…」
ぶつぶつ言いながら総司はどこかに歩いていってしまった
あいつが大丈夫って言うんならそれを信じよう
心配されることを嫌う奴だ
あいつを影で支えてやれたらって思う
総司の側に斎藤をつけよう
あいつだったらどんな時でも総司の力になってくれるはずだ
俺も片付けないととならない事をやっちまわねぇとな
今日も仕事が山積みだ