桜、咲く頃会いましょう。
「こんな時間に何か用ですか?」
布団に横になりながら俺を見てにこにこしながら言った
「なんでわかったんだよ?」
「何となく来るような気がしまして」
何となくで当ててしまう総司が少し怖い
俺に座れと促すようにどこからか座布団を引っ張り出してきた
その座布団の上に座って総司の方を向いた
「それで?僕に何か用ですか?それとも僕が心配でした?」
「後者だ…」
「え…」
「寝てると思ってたのに起きてたから困ってるんだろ」
そう言ったら総司は少し悲しそうな顔をした
「僕が死ぬみたいに接しないでくださいよ」
「いや…そんなつもりは……」
「僕はまだ近藤さんのための刀であり続けたいんです」
真剣な顔でそういわれると返す言葉なんて無くなってしまった
「僕、もうそろそろ寝ますね?」
「あ、あぁ…」
「おやすみなさい」
部屋を出ようとしたとき一つ言い忘れたことがあって部屋に戻った