桜、咲く頃会いましょう。


「俺、新撰組にいてもいいのか?」

「え…?どうしたのいきなり…」



平助くんの口から出た言葉は自分の耳を疑ってしまうくらいの衝撃的な言葉だった



「自分でもふざけた事言ってるんだって頭ではわかってるんだ。でも、何でだろうな?心に靄がかかったみたいに…俺、自分がわかんねぇ…」




吐き出すように平助くんが紡いだ言葉に私は何一つ答えてあげることができなかった



平助くんはいつも私を助けてくれたのに…




私は平助くんの事を救ってあげられない



そう思うと悲しくて、涙で目の前が滲んだ




「何でお前が泣くんだよ?ごめんな、ちょっと唐突すぎたよな?」

「ううん…」

「少し長くなるけど…いいか?」




小さく私がうなずくと、平助くんはありがとうと言った



そしていつもの輝く笑顔を私に向けてくれた


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