桜、咲く頃会いましょう。


平助くんは悩んでる…



私はどうしたらいい?



「ただ…ただ皆が笑って過ごせるようになってほしいって…そう思ってるだけなのに…」

「………」

「ごめんな?お前にこんなこと言って」



謝る平助くんに向かって私は首を左右に振ることしかできない



そんな私を見かねてか困った顔でじゃあなと言って平助くんは行ってしまった




平助くんが立ち去ったあとも私はまだ動けずにいた



これからの新撰組はどうなってしまうのだろうと…




けれど考えれば考えるほどわからなくなってしまった



土方さんはこの事どう思っているんだろう?



伊東さんの事は前々からよく思っていなかったみたいだけど…




もし…

もしも平助くんが居なくなってしまったら…



土方さんはきっと悲しむし辛いと思う



平助くんは結成当時から一緒だと言っていたし、なにより"仲間"だから


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