桜、咲く頃会いましょう。


桜子が俺を支えてくれているからだ


あいつの前では強い俺でいることができた



そしてこれからも…


桜子に支えられていくんだろうな


俺に向かって一人にしないでと言ったが、そう言いたいのは俺の方だ


お前という支えがなくなったら俺はもう前にも進めないし、立ち続けることもできなくなるだろう



「土方さん、何処ですか?」



それまで眠っていた桜子が起き上がって目を擦りながら辺りを見渡した


「どうした?」

「嫌な夢」

「夢?」

「朝起きたら隣に土方さんがいなくて、手紙が枕元に残されてて…それで…」



ポツリポツリと話し出す桜子の目にはみるみるうちに涙が溜まり、それが頬を伝って着物の上に落ちた



「分かった、だから、な?泣くな」

「ごめんなさい…」

「いいから。気にするな」


落ち着いた桜子に話を聞くと、俺がいなくなる夢を見たという


桜子を不安にしてる場合じゃないだろ…


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