桜、咲く頃会いましょう。
「私が父様と母様を助けに行く。」
「は?」
虎太郎は目を丸くしてつぶやく。
「姉さんには無理だよ。相手は誰だか分からないし、それに姉さんは女だ。女が行くなんて危険すぎる。」
虎太郎の言いたいことは十分理解してるつもり
でも、ここは譲れない
「危険なのは私が行っても、虎太郎が行っても変わらないよ。それに、もし虎太郎が行って死んでしまったらどうするの?虎太郎はここの跡取りなの。」
「でも…。」
「それに比べて私は…。何も出来ないのは嫌なの。」
「………。」
「毎週文を書くわ。それに危険なことには絶対に首は突っ込まない。約束する。」
虎太郎は暫く考えた後、口を開いた
「…わかった。姉さん、頑固だから一度決めたことは絶対に突き通すからね。でも、絶対約束して。死なないで帰ってきて。」
「わかったわ。」