桜、咲く頃会いましょう。
食事が終わると、みんな自分の仕事に戻っていった
俺も書類を書き上げなきゃな
「あの、土方さん?」
「お?なんだ?」
いつも控えめな桜子が更に縮こまって声をかけてきた
「私はこれからどうすればいいんですか?」
そういえば桜子にここに住む許可がおりたこと言ってなかったな
「近藤さんが此処に住めばいいって言ってたぞ。」
「…本当、ですか?」
「あぁ。」
「でも…」
ここまで言っているのに桜子は納得しないらしい
「でもとか言ってる場合じゃねえだろ。他に帰るとこなんてないだろ?」
実家にかえったって、どうすることもできない
「それにお前にしかできないことだってあるだろ?」
「え?」
「総司のめしは不味くて食えねえ。原田が洗濯すると馬鹿力で着物がのびる。」
「?」
「飯の支度に、洗濯。お前にしかできないことあるんじゃねえのか?」
暫く考えた桜子の顔が急に明るくなった