桜、咲く頃会いましょう。


それから着物を買いに行った総司と桜子が帰ってきたのは、昼頃だった



「今戻りました〜!!」

「おい総司てめえ!!どこで油売ってきたんだよ!?もう、とっくに昼過ぎてる…ん?」


総司のとなりに見知らぬ女


その代わりに桜子がいねえ



「おい総司。こいつ誰だ?」

「え?な、なに言ってるんですか土方さん?この子桜子ちゃんですよ?」

「は?お前桜子か!?」

「はい…」



まるで見違えるほどになった桜子が総司の横に立ってた


「それでは、僕は食事当番なので。」

「あ、沖田さん私がやります!」

「大丈夫大丈夫。今日は一君と一緒だから。」



それはどう見ても大丈夫じゃないぞ


「あの、土方さん!」

「なんだ?」

「あの…私変ですか?」



こいつは多分自分がどれだけ変わったか分かってねえんだな


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