桜、咲く頃会いましょう。
私はやっぱりここにいない方がいいかもしれない
部屋を出ようと、襖に手をかけた
「桜子、お前はここにいろ。」
「え?はい…」
土方さんがここにいろって言うなら、私にもできることがあるのかもしれない
私はそこへ居直った
「それで?何がわかった?」
「はい。長州藩らが会合を開く模様です。場所は池田屋か四国屋のいずれかです。」
「そうか。ご苦労だったな。下がっていいぞ。」
土方さんはまた眉間にシワを寄せて何か考え込んでしまった
「隊を二つに分けて見回りをしよう。俺たち近藤隊は総司、平助、永倉君を含む10名。トシたち土方隊は源さん、原田君、斎藤君を含む24名で動くことにしよう。意義のある者は?」
「……。」
「無いな。」
「会津藩と桑名藩にも応援を頼もう。」
夜から見回りが始まることが決まり、その場は解散となった