昔も今も君が好き。
渡り廊下には、もう美穂達5人が待っていた。
私が来るとにやにや笑っている。
「本当に来たんだ。馬鹿じゃないの?自分からいじめられに来たなんて」
美穂が私を馬鹿にしたように見てる。
「呼んだのはあんた達でしょ?何の用?」
そう言ってすぐに、誰かにに突き飛ばされた。
壁に体を思いっきり打つ。
――痛い。手加減は無しか。
「いつも、真里や拓海君達がいるから菜摘に何も出来なかったのよ。吉川麻耶なんか庇わなければ良かったのに」
そう言って、私を蹴る。
何で私がこんな奴らに蹴られなきゃいけないの?
「麻耶は……優しくて」
また蹴られる。
「可愛くて、あんた達とは……正反対なの。」
意識が遠くなってくる。
「何も知らないあんた達が麻耶の事悪く言わないでよ!!」
私は、思いっきり叫ぶ。