昔も今も君が好き。
翔の優しい言葉に、更に私の目から涙が溢れる。
そんな私の頭を翔はずっと撫でてくれた。
今日の翔は翔なのに翔じゃないみたいだった。
――翔、大好き
心の底から思った。
私の涙が止まった頃、麻耶達が部屋に入って来た。
私を見た瞬間、麻耶はボロボロ涙を流し始めた。
「菜摘っごめんね!私を庇ってくれたって聞いたの。なのに気付かなくてごめんね。私の悪口なんてほっといてくれて良かったのにっ」
麻耶は私に抱き着いて泣いている。