昔も今も君が好き。
クラス替えの結果は最悪だった。
麻耶と一緒になれなかったし、翔とも違う。
唯一嬉しかったのが、拓海と一緒の事だけだった。
「本当最悪!何で菜摘と違うのよ。」
麻耶が涙目で言う。
「絶対昼休み遊びに行くから!拓海と!」
拓海も、麻耶の頭を撫でながら笑う。
「でもまぁ、翔がいて良かった」
「まぁな」
翔はたいして興味が無いのか素っ気なく答える。
「クラス替えとか気にならないの?」
不思議に思って聞くと、呆れたように私を見る。
「クラスなんか違ったって毎日一緒にいんだろ」
翔がさらっと言うと麻耶は元気を取り戻し、そうだねと笑った。