昔も今も君が好き。

クラス替えの結果は最悪だった。

麻耶と一緒になれなかったし、翔とも違う。

唯一嬉しかったのが、拓海と一緒の事だけだった。

「本当最悪!何で菜摘と違うのよ。」

麻耶が涙目で言う。


「絶対昼休み遊びに行くから!拓海と!」

拓海も、麻耶の頭を撫でながら笑う。

「でもまぁ、翔がいて良かった」

「まぁな」

翔はたいして興味が無いのか素っ気なく答える。

「クラス替えとか気にならないの?」

不思議に思って聞くと、呆れたように私を見る。

「クラスなんか違ったって毎日一緒にいんだろ」

翔がさらっと言うと麻耶は元気を取り戻し、そうだねと笑った。

< 6 / 38 >

この作品をシェア

pagetop