君に恋を、チョコに愛を。


二人で遊ぶ。
手を繋ぐ。
一緒に出かける。


小さい頃出来ていた当たり前のことが、大きくなるにつれて出来なくなるのは、何でだろう。


大きくなるにつれて祐輔との距離が離れてしまうのは、どうしてだろう。



"好き"と気づいたら、何にも出来なくなっていた。



だから、決心したの。

こんな自分とはさよならをしよう。


立ち止まるだけじゃ、新しい扉は開かないから。

背中を押してくれるのを待ってるだけじゃ、意味がないから。


自分の足で、前に進もう。
自分の手で、扉を開けるの。





―――2月14日。


君に会いにいくよ。





手には

10年分の想いと愛を込めた

チョコレートを持って。





【君に恋を、チョコに愛を。】
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