ピュア☆ラブ

「隼人…

なんで、気がついてくれないの?

なんで、連絡してくれないの?

私、待ってたのよ…

隼人なら、助けてくれるって思ってたのに…


あの時、言ったじゃない!

困ったら、
俺のトコに来れば、
オヤジの金でなんとかしてやるって!

言ったじゃない!」


言いながら
俺に詰め寄る久美子


そして、

幼子の手を離し、
俺の胸元へ身体を押しつけ
その腕は、
俺の腰の後ろへと回った


その瞬間を、

俺の忘れ物を持って
エレベーターから降りた香澄が
見ていた…



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