ピュア☆ラブ
「香澄ちゃんが助かる方法は、
もう、骨髄移植しかない…
俺たちが思ってたよりも、病状が進んでるんだ…
香澄ちゃんの病気は
誰のせいでもないんだ
だから、
お前が悔やむことなんて
何一つないからな」
アニキは
俺を傷つけないように
言葉を選んで伝えてくれたのだと思う
「なぁ、アニキ…
香澄のドナー…
見つかるのか…?」
「あらかじめ、両親には血液検査してもらって
白血球の型を調べたんだが、
合わなくてな…
血縁者で合わないとなると、
ただ、ただ、
型の合うドナーを待つしかないんだよ…」
溜め息をつきながら
視線を落としたアニキ
「そう…か…」
アニキも、
香澄のために
必死になってくれてる…