ピュア☆ラブ

意識は戻ったものの、
ほとんど、ベッドから
離れられず、

気分転換に、
香澄を車いすに乗せ、
病院内をゆっくりと
散歩する

そして、
香澄がベッドで
身体を休めてる間は
俺は、
香澄の病室の隅で
勉強をして…

そんな、毎日だった


「ねぇ、隼人…

もう、いいよ…

隼人は、来月、試験あるから
マンションへ帰って
勉強して…

こんなとこに居たら、
勉強できないでしょ?」


寝てたと思ってた香澄が
俺に背を向けた状態で
呟いた


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