ピュア☆ラブ

「何言ってンだよっ!

俺が、香澄の傍にいたいんだよ

香澄の姿を見ながら
勉強したいんだ

だから、

そんなコト言うなよっ」



「でも…私…

きっと…もう…助から…な…」


「なに、言ってんだよっ

ドナーだって、
きっと見つかるし!

今の医学なら、
香澄が、ちゃんと
元気になる方法、
いくらでもあるんだ

そんなコト、絶対に言うな

それに…

俺がついてるから…

大丈夫だから…」


今にも香澄の瞳から
涙が零れ落ちそうだった


ベッドに横たわる香澄の
手を握りしめた


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