ピュア☆ラブ
「なぁ、隼人…
ホントに俺の骨髄で
香澄が助かるのか?
大丈夫なのか?」
今から、手術室へ向かおうとする
俺の目の前の人物は、
かなり、不安そうな顔をしてる
祐輔と会った日、
コイツが香澄のアニキとわかると、
兄弟なら、
白血球の型が、合うかもしれない、と
アニキに会わせ、
血液検査をした
そして―――
見事、合致した
検査の5日後の今日、
香澄に骨髄移植が行われるというわけだ
さっきから、
不安の塊の祐輔を
俺は、何度も落ち着かせていた
俺より5つも年上だけど、
何故か、ウマが合ってしまい
お互い、呼び捨てになった