ピュア☆ラブ
愛するヒトへ…
想いを…
【香澄side】
3年後 ――――
「隼人ー、早く起きないと遅刻しちゃうわよー」
医学部に一発合格し、
学校が終わってから、家の病院の手伝いを
してる隼人は、
毎日、私が起こさないと絶対に起きない
ベッドのお布団を丸被りして、もぞもぞと動く
大きな物体に声を掛けても、
反応がナイ…
「んもー、今日って大事な講義って
言ってなかったー?
起きないんなら、朝食抜きだからねー」
ベッドに背を向け、ドアに向かおうとすると、
片手を引っ張られ、
ベッドへとダイブした
「きゃぁぁっ」
仰向けになった私を
得意げに見下ろす隼人…
「俺は、香澄を食べれればいーんだけど?」
んもうっ、
調子に乗ると、すぐこれだものー
「もー、ふざけてないで、
ちゃんと起きてよねー」
「えー、
おはようのキス、してくんねえの?」
私の身体をベッドに押し付けて
動かそうとしないから…