恋心♥上昇↑↑
 楓side

ケイタの突然の発言に戸惑いを隠せない自分が居た。

別にミサコのこと好きってワケじゃねぇけど。

なんか心に引っかかる。

女なんか腐るほど付き合ったことあるけど。

名前思い出せねぇくらいな。

こんな気持ち初めてだ。

やり場のない気持ちにイライラが募ってく。

「・・・・よかったな。ミサコ。」

口ではそう言ってたけど俺は反射的に俯いていた。

笑顔で言いたかった・・・。

「ミサコちゃん♪」

「ケイタくん。」

「♥付いてなーい♪」

本っ当イライラする。

するとミサコは俺の様子に気づいたのか“カエデ?”と言って来た。

「あ゛。何?」

顔を上げると眼鏡の奥からデケェ目が俺を心配そうに見ていた。
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