恋心♥上昇↑↑
「たまチャン?水とご飯。残さず食べてね?」

そう言って出されたのは溝水と鉛筆の削りカス。

「何とか言ったら?・・・。何も言い返せるはずないよね?」

パァーンッッ

本日一発目のハリ手。酷い時はハリ手一発じゃ終わらない。

ハリ手とか言ってられないよ。もうあれは暴力だよ。


こんなの日常になっていた。

このイジメを知っている人は少なからず居るけど自分達が標的にされるのが恐いからか誰も止めてはくれない。

やっぱ丸眼鏡ブスは助けたくないのかな?

っていつも疑問っていうか、そう思ってた。

だけど今日は何時もと違った。

誰かの足音が近づいてくる。

この集団は気づいてないみたいだけど。

ジャリ   ジャリ

「テメェ等何やってんだ?」

声の持ち主に目をやるとそこには

インパクトのある赤い髪。

耳に付いている沢山(?)のピアス。

指輪、ネックレス。

正真証明の不良が立っていた。
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