溺愛ダーリン&愛しのハニー
「……珪!!別れなさい!!これは会長命令です!!」


「出来ません」


 
 俺はソファーを立って…絨毯の上に土下座。恥も承知だ。ハニーに対する想い
は誰よりも強かった。


 「お願いします!!」


 「珪…椎名家の当主たる者が…女性一人に…土下座をするのではありません。
恥を知りなさい!!」



 「恥を承知です…。結婚だけは認めて下さい!!俺にとって彼女しか居ません」


 「……」


 お婆様はこれ以上…何も言わなかった。


 「会長!!?」


 桑原さんの切羽詰った声。


 俺が頭を起こすとお婆様が…胸を押さえていた。


 「珪さま…救急車を」


 俺は桑原さんに言われ、電話で救急車を呼んだ。


< 128 / 292 >

この作品をシェア

pagetop