溺愛ダーリン&愛しのハニー
 俺は何度も何度も母の手紙を読み返した。 



 俺を捨てたのは事実。


 だけど……それでもこの人が俺の母親だった。



 俺はずっと…会いたかった。


 俺の左目は母に似た…唯一の面影。



 でも父に俺の母がどんな人だなんて聞いたことがない。


 左目を封じた時から…俺は聞かないことにした。


 俺が椎名家の当主になるためには永遠に封印しないといけない話。




 

 


 



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