溺愛ダーリン&愛しのハニー
小箱と一緒に取り出した絵本を開ける。


表紙も破れテープで補修されたボロボロの絵本。


読み過ぎて俺の手垢でページも汚れていた。


「汚い本だけど…ゴメン」


「別にいいよ…早く聞かせて…」


ハニーは真剣に俺の読み聞かせに耳を傾けてくれた。


あの頃に…俺の記憶がオーバーラップする。


二人で秘密基地で過ごす時間は俺にとって至福の時間だった。





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