歌姫Chanとモデル様†第一曲†

阿保だ私……

王子に声をかけて貰いながら、何も言えない私に呆れていた。


「……すっごい…心に残った……」

「あ…ありがとうございます……」

「敬語じゃなくて良いよ…」

フッと笑った彼は、本当の彼じゃない様な気がして……

思わず、

「…作ってるの?……自分を……」

って聞いてしまったんだ…

彼はもの凄く驚いた様に目を見開いていたけど、

しばらくして…

「よくわかったな。ってか、お前変わってんな」

って、さっきまでとは全く違う口調にすっごくびっくりしたんだけど、

これが本当の彼なんだと思ったら、

なんか嬉しくて……




< 24 / 44 >

この作品をシェア

pagetop