【短】あのね、好き・・・
こんなどうしようもない、ただ矛盾した気持ち。
受け止めてもらえるわけない。
あたしには、話す勇気だってない。
弱いなぁ、あたし。
強がってるだけで、一番弱いのはあたしなんだ…
どちらも何も言わないまま、沈黙が続く。
だけど、その沈黙を彼が破った。
「無理に聞こうなんてしない。だけどさ…」
少し間を空ける。
あたしは続きが気になって、彼のほうを見る。
すると彼はあたしを見てニコって微笑むと、はっきりと言った。
「俺はお前の味方だから。
この学校のやつみんなが敵になっても、俺だけは絶対お前の味方」
その言葉を言われた瞬間、あたしの鼓動が激しく動き始めた。
うそ…
これって、もしかして…