【短】あのね、好き・・・
すると、拓斗くんは急にあたしの目を見つめた。
必然的に合う、目と目。
「俺、これからずっと毎日ちあに会いに学校来る。
だからちあも学校来いよ!」
しっかりと、あたしに向けて言ってくれた。
「う、うん・・・っ!!」
初めてだ。
人に必要とされたのは。
うれしくて、うれしくて・・・
どうしようもない気持ちが溢れ出す。
胸が・・・ドキドキする・・・
顔が熱くなる・・・
澄んだ蒼い空の下。
あたしは今日、
拓斗くんに恋をした――