【短】あのね、好き・・・
少しの不安







その日から、あたしの毎日は見違えるほど変わった。




約束どおり毎日学校に来てくれる拓斗くん。

彼が学校に来るようになってから、女子がよく騒ぐようになった。


それはもちろん、拓斗くんがかっこいいから。

廊下や教室には、毎日拓斗くん目当てで女子がたくさん。



少しでも気を惹こうとアピールする女子たち。


だけどあたしはそんな女子たちを見てるだけ。



別にあたしは休み時間に話せなくったっていい。


だって席が隣だったから。

気づいたのは、拓斗くんが学校に来てからだったけど。




授業以外の休み時間はいつも女子たちに囲まれていて話すことはできないけど、授業中は2人だけで話せる。



だからあたしは授業が楽しかった。



拓斗くんも、毎日「めんどくさい」って言いながらも出てくれてるし。





すごくうれしかった。




毎日話して、毎日笑う。

そんな日々が続いていたから。






もちろん、先輩たちにはまだ目をつけられてる。

だけどそんなの気にならない。


毎日のように呼び出しをされたって、もうため息なんてでない。






拓斗くんに出会って、
あたしの学校生活は完全に変わったんだ。






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