【短】あのね、好き・・・
そして先輩はあたしの目の前まで来ると、
「あたし、生意気なヤツって大嫌いなの」
そう言って、あたしの腕を思いっきり引っ張って
倉庫の中のマットへ向けて突き飛ばした。
「・・・痛っ・・・」
強く背中を打ったあたしは、そう声を漏らしてしまった。
打った背中を押さえながらも、なんとか立ち上がる。
すると、倉庫の出口に先輩たちがいて。
「今日一日、ここで過ごしな。
それで、次の日からは大人しくなるでしょ?」
そう言いながら、倉庫の扉を閉める。
「ま、待って!!!」
・・・必死で叫んだ。
だけど、あたしの叫びも虚しく
――ガチャ――
完全に、鍵の閉まる音が聞こえた――――・・・