【短】あのね、好き・・・
多分、その日からだ。
廊下を歩くだけで先輩たちには睨まれて、
同級生は誰も近寄ってこない。
…正直、もうどうでもよくなっていた。
初めからなんの希望も抱いていなかった学校。
だからこそ、余計にどうでもいいと思った。
あたしはこの中学で友達なんかいらない。
きっと一人でも大丈夫。
そう自分に言い聞かせた。
自分の気持ちに嘘はない。
そんな自信が、そのときのあたしにはあったから。