【短】あのね、好き・・・
また今日も朝から先輩の呼び出し。
逃げたと思われたくないし、負ける気はしないから毎日ちゃんといく。
そして今日もいつものように文句を言われて終わる。
…毎日毎日、この繰り返し。
ただ大人数で固まって、ストレス発散のためにあたしに文句を言うだけ。
そんなのにいちいち受け答えするの正直疲れた。
なんか…
授業、行きたくないな。
「サボろっかな」
さっきまで教室に向かっていた足取りは自然と逆方向の屋上へ向かう。
チャイムが鳴り響き授業の始まりを告げ、
今まで廊下にいた生徒たちはみんな急いで教室へ入っていく。
でも、そのころあたしはもう屋上にいた。
広く、青く澄んだ空を見上げる。