続☆オカマに恋した☆
「私の…








…私のお腹に……









―愛の赤ちゃん―…














いるの――」

 耳の奥まで莉紗さんの声が響いてくる。



一瞬何を言われたのか…わかんなかった。



けど、頭ん中で莉紗さんの言葉がグルグル回り出す。



何度も…何度も……。



怖い……。



自分が崩れてく。



ブチっと何かが切れた気がした。



壊れてく…



嘘…嘘だって言ってー…頼むから。



「う…嘘だ……」

 そう言って、莉紗さんの腕を振りほどいて、頭を抱えてうずくまった。


立っていられない…



誰か……誰かこれは夢だって言って。



現実なんかじゃない。



お願いだから…助けて。


やめてくれ!!
やめてくれ…



あの日もそう、心で叫んでた。

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