続☆オカマに恋した☆
「ちゃんと、莉紗さんと話してきた方がいいわね。


中途半端はダメよ、絶対。

だって、莉紗さんは、産むとも産まないとも言ってないんでしょ。

ただ、事実を伝えて……一人で抱えようとしてる。


そんなの、それこそ愛にだって責任あるの。

どんな形であれ」



「……うん」

 自分がどんだけ、ダメな奴なのか実感する。




「お金で解決できる問題なのか、背負って生きていかなくちゃいけない問題なのかわかんない。

アタシは精一杯協力する。

師匠の娘さんの話だから…可奈がなんて言うかわかんない。

何があっても、アタシだけは愛の味方でいるから。


だけど、莉紗さんと二人でまず話し合ってきて。


それでダメなら、アタシが加わるから」



「ありがと」



 心から京ちゃんに感謝した。



親には絶対言えないことも、京ちゃんには言えた。



不思議と乙女系な京ちゃんなのに、いつでもたくましさを感じる。



「遥ちゃんには、何も言わないほうがいいと思うの。

結果が出てから……じゃないと、あの子可哀想だから。

そうしてあげて」

 京ちゃんの言葉には、優しさがにじみ出てた。


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