続☆オカマに恋した☆
お店のフロアへ行き軽く挨拶すると、丸いテーブルに四人で向かい合って座る。
お互いに面識はあるものの。
明らかに莉紗さんのお母さんの目はつり上がってて、怒ってるのが全身から伝わる。
年齢を感じさせない美肌、ツヤツヤの髪、ピンと伸びた背筋。
やっぱ莉紗さんと親子なんだ…って思った。
当たり前だけど。
「娘は一人でお腹の子を育てる、などと言っております。
愛之介君のことは、幼い頃から存じておりました。
この際、きちんと責任をとって頂きたいのですが」
莉紗さんのお母さんのゆっくりと話す口調のトゲが、心臓に突き刺さる。
「……責任……」
重みのある言葉だと、唱えながら思う。
「つまりは、婚約という形ですとか」
「ちょっと待ってください。
愛はまだ結婚できる年齢じゃありませんから」
焦った様子で可奈さんは言った。
俺は驚いた。
改めて聞くその言葉はあまりにも重くて。
「ですから、婚約なんです」
莉紗さんのお母さんの突き刺さるような視線。
どしたらいい??