続☆オカマに恋した☆
「遥ちゃんが、可哀想……」

 今度は京ちゃんは目にいっぱい涙を浮かべ、泣き始めた。



 いや、むしろ俺が泣きたいくらい。



 でもやっぱこの人は、ちゃんと理解しようとしてくれてるんだ……



そう、思った。



世の中、なかなかこんないい人とは出会えない。



「可奈には、何とかごまかしとく。

だから、これ以上遥ちゃんを苦しめないであげて。

いい子なんだから」

 京ちゃんは涙目のまま言った。



「わかった……」

 それだけ言うのが、やっとだった。



遥か……。



苦しめないように……その意味がわかんねぇ。



だって、俺の隣にいて、きっと苦しんでる…遥は。

< 21 / 384 >

この作品をシェア

pagetop