続☆オカマに恋した☆
「俺ら考えてみたら、どこにも出かけたコトなかったし」

 自分でもそんなコトを言うとは…。

あの莉紗さんの病室へ今戻って、一緒にいることが辛い。


何も出来ないのに…。


俺は卑怯なんだ。



「そういえば…なかったね。つき合えたの一瞬だったし」

 目を細めて遥は言った。



「けど、莉紗さん入院してるのに……」


 うつむき加減に遥は言った。



「うん…」

 答えが見つからない。ただ頷くことしかできなかった。
< 217 / 384 >

この作品をシェア

pagetop