続☆オカマに恋した☆
「どこ行きたい?」

 俺は満面の笑みで言った。



デートなんていえないかもしれない。



人から祝福されるような恋じゃないし。



俺らを見たら莉紗さんも…一ノ瀬も苦しめることになるから。



「う〜ん…遊園地・水族館・映画・動物園…

行きたいトコいっぱいあるかなぁ。

学校の屋上でもいいくらい」



「そんなん、いつでも行けんじゃん」



「行けるけど…」

 遥のウキウキしてた顔が、沈んだ。



俺もそれにつられる。



何となく言いたいことはわかる。



いつも2人でいた場所に、今は堂々とは行きにくいコト。



人目も気になるし。



遥の候補はいつか行けたら…いいな。



けど今は、人目が気にならない場所がいいかな…。
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