続☆オカマに恋した☆
「もうちょっとって…愛もここで働いているのよ!!!」

二人の緊迫した空気から、ただごとじゃないのはわかる。



「ここを…出て行かなくちゃならないかもしれないの」

可奈さんは唇を噛み締めて言った。



「何で?」



「他の美容室の店舗が入ることになりそうなの」


その可奈さんの表情には悔しさが滲んでた。



そんなに経営状態が悪かったのか?

そんな風には感じなかったけど。



俺にはわかんない世界なのかもしれない。



光熱費とか、材料費そういうものって結構かかるのかな?



「困ってるなら、俺のバイト代なんかいらないから」

そもそも、俺は居候させてもらってる身なわけだし。



一階が美容室で二階が自宅なここに。



給料もらうほうが間違ってたのかも。
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