続☆オカマに恋した☆
「顔だけは辞めとけ。社長からの命令だ」

そう、目のつり上がった男がガタイのいい男へと言う。



何でなのかわかんない。



俺だって負けてはいられない。



相手に本気で拳で戦う。



けど、ドラマとか映画の主人公みたいにうまくはいかない。



二対一ってのは、圧倒的に不利。



空手もあんま役に立たないほどの、相手の強さ。



殴られても蹴られてもー俺は必死に立ち上がった。



そんなことしたって…ここで戦ったって―どうにもなんない。



頭ではわかってる。



莉紗さんと莉紗さんのお母さんを説得しない限り…意味がないんだ。



ふらつきながらも何とか立ち上がる。
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