続☆オカマに恋した☆
雨に打たれながら俺は後悔してた。



遥を泣かせたこと…
許されない。



この雨が俺の汚い体を
洗い流してくれないか?

なんて、都合のいいことを考える。



コートを遥の濡れた頭へとかけた。



凍える寒さ――
体中が冷えきっていく。



「いいよ…いらない…
愛が風邪引くよ」

遥はコートを俺に返そうと差し出す。



俺はそれを
遥の肩にそっとかける。



何もしてやれないんだ…
何ひとつ…



無力すぎて。
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